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2007年12月27日 (木)

ここに花があります

 フランス文学の教授から、こんな質問を受けました。
 日本人の学生に、「ここに花があります」とフランス語で書きなさいというと、ほとんどの学生は「ここに一輪の花がある」と書く。
 でも、ネイティブのフランス人に、同じく「ここに花があります」と自国語で書きなさいというと、「ここに数本の花がある」と複数形で書く。
 これは花に対する日本人とフランス人の考え方の違いではないか、と彼は私に問いかけました。
 西洋人は花というと、プレゼントの花束を思い浮かべ、日本人は、一輪差しにいけられた一輪の花を思い浮かべる。なかなか興味深い事実ですね。
 花に対する考え方の違いは、東西の花芸術の技法にも見られます。
 西洋のフラワーアートでは、たくさんの花を敷き詰めて面を作る「足し算」の技法を用います。これに対して、日本のいけばなでは、花同士が同じ高さで隣り合ってる場合、どちらか一方を取り除き、残った花のまわりに空間を作り出す。一輪の花を際立たせる「引き算」の技法です。
 たくさんの花を同時に愛でる「足し算」と一輪の花を際立たせる「引き算」。東西の花芸術が異なった技法を用いる背景には、教授の指摘した日本人とフランス人の花に対する考え方の違いがあるのかもしれませんね。

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コメント

はじめまして。
素敵なブログに出会えた!!と思い、
コメントを入れさせて頂くことに致しました。

私は「足し算」「引き算」までたどり着けずに
ジタバタしている人間です(笑)
仕事(住宅照明のプランナー)の際、
デザインやイメージを重視するか、
高効率の照明器具を提案しエコを重視するか・・・
どちらも譲れず、いつも悩みます(苦笑)

こちらのブログを読んでいると、
心地の良いヒントがたくさん。
また遊びに来ますね。

投稿: すっきり | 2007年12月30日 (日) 21時51分

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