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2008年12月

2008年12月22日 (月)

もうすぐ、クリスマス

 もうすぐ、クリスマス。サンタクロースのプレゼントを楽しみにしていた子どものころから、この季節になると、なんだかちょっとウキウキします。
 さあ、クリスマス気分を演出するために、季節の花を家の中に取り入れてみませんか。例えば、気に入ったワインの空き瓶に、ポインセチアを1輪挿してみましょう。それだけでクリスマスのいけばなのできあがり。きっと部屋の空気が和らぎ、私たちに安らぎを与えてくれるはず。モールや飾り玉などをあしらうと、一層雰囲気が盛り上がります。
 モールや飾り玉など異素材を使った作品を見て、「いけばなのイメージが変わった」と驚かれる方が結構おられます。いけばなというと、古典的な和のイメージがかなり強いようですね。でも、いけばなに異素材を添えることによって、花をより美しく演出するのは古くから使われている手法。お正月に若松に添える水引などは、よい例です。
 ポインセチアは、お花屋さんで鉢ごと買い求めましょう。その鉢から好みの花を選び、できるだけ長めに切ります。この時に、気をつけるべきポイントがいくつかあります。実際にポインセチアの茎を切ってみるとよく分かりますが、切り口から白い乳汁が出ます。このままでは乳汁が固まって切り口をふさいでしまい、水を吸わなくなります。そこで、水できちんと洗い流すか、ティッシュなどで綺麗にふき取りましょう。
 もう一つのポイントは、「水あげ」。ポインセチアはそれほど強い花ではないので、切ってそのまま水に挿すだけでは、すぐに弱ってしまいます。そこで、予め、強制的に水を吸い上げさせておくのです。水あげにはいろんな手法がありますが、今回は「湯あげ」をご紹介します。乳汁を取り除いたら、すぐに熱湯に数秒つけます。この時、立てたままお湯につけるとポインセチアの葉が熱で弱ってしまいますから、横に寝かした状態でつけましょう。お湯につけることにより、道菅内の空気が膨張し、対流が起こって、中の空気を追い出します。続いて、冷水に1分程度つけましょう。道菅内が中空に近い状態で冷水につけると、ポインセチアが水を勢いよく吸い上げます。冷水は深ければ深いほど、水圧が大きくなるので効果的。こうやって一度、水あげしたポインセチアは、数日間、私たちに元気な姿を見せてくれます。
 さて、使い終わったポインセチアの鉢ですが、そのまま翌年まで置いておいても、クリスマスの時期には、まだ葉が緑色のままで、赤くなりません。日の当たる時間が短くならないと、赤く色づかないのです。そこで、9月頃から、毎日午後5時から翌朝8時まで、ポインセチアの鉢に段ボール箱をかぶせて光を遮るのです。一日くらい忘れても大丈夫ですから、ぜひ挑戦してみましょう。

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2008年12月18日 (木)

能楽師の覚悟

 お能の演目は、なんと200以上あるそうです。
 かつて、宗家が将軍の前で能を演じる際、このうち100曲は、命じられたら即座に演じなければなりませんでした。残りの100曲は準備期間が与えられますが、それでも猶予は一週間。いずれの場合も、演じることができなければ切腹です。能は、それだけの覚悟で挑む真剣勝負だったのです。
 今でも、能楽師はその心がけを忘れないように、脇差を持ちます。相撲の行司と同じですね。
 室町時代以降、将軍の近くで雑務や芸能にあたったのは同朋衆と呼ばれる人たちでした。能の観阿弥・世阿弥が有名ですが、座敷の飾り付けを担ったのもこの同朋衆。いけばなでは、立阿弥という人物の名が知られています。彼は、いったいどれほどの覚悟で花に対峙していたのでしょう。
 私は普段、楽しみながら花に接していますが、背筋を正して花に向き合うとまた違った世界が見えてくるのかもしれません。

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2008年12月17日 (水)

座禅体験

 天龍寺で座禅を体験しました。先日の浄瑠璃寺のロケの続きです。 
 お尻の下に小さめの座布団を敷いて、座禅を組むと、両膝が床に当たります。お尻と両膝の3点で支えるとしっかり安定し、何時間でも座っていられます。胡坐では、膝が浮いてしまうので、安定しないとのこと。背筋をぴんと伸ばし、この3点と頭で三角錐を描くイメージ。2m先の床を見つめると、半眼になります。大事なのは、おなかで呼吸すること。しっかり息を吐ききれば、意識しなくても自然と吸い込みます。ヨガと一緒の腹式呼吸ですね。
 警策を打っていただくときには、自ら合掌をして申し出ます。一礼して、右手を左肩に、左手を右肩にあてて、前かがみになり、左右の背中を打っていただきます。もちろん表面の痛みは多少ありますが、ちょうど背中のツボを打って下さるので、意外と気持ちがよいもの。心のツボを押さえていただいているようで、背筋が再びぴんと伸びます。 
 小学生の頃、盛永宗興老師のもとへ参禅していた父に連れられて、よく大珠院に行きました。盛永老師のお話の一つ一つまではしっかり記憶していませんが、誰に対しても分け隔てなく、私のような子どもに対してもしっかりと向かい合ってお話くださっていたことを覚えています。
 子どものころ、夜になるといろんなことを考えませんでしたか。自分の一生について。宇宙のはてについて。人類の未来について。地球の行く末について。なんだか無性に怖くなって、眠れない夜を迎えることもありました。そんな時は、座禅を組みました。しばらくそうしていると、次第に落ち着いてきて、心が穏やかになるのです。
 さて、この番組の趣旨は「古寺を楽しむ」。コーディネーターの宗教学者、ひろさちやさんは、お寺は「親の家」だとおっしゃっていました。親の家に行くと、誰もが、身も心もリラックスしてくつろぐ。そんな穏やかで落ち着ける場所が、本来のお寺の姿。季節の花便りは、実家に戻っておいでというお寺からの誘い。もっと気軽にお寺と向き合ってほしい、と。
 以前、このブログでも書きましたが、カトリック系の学校に通っていた私は、宗教というのは近寄りがたく難しいものではなく、身近なものだと考えています。もし、自分が何もかも無くしてしまい、支えてくれる人までも失ったなら、私は教会に行きます。きっと神父様やシスターが助けて下さる。
 お寺も同じなんですね。そんな心の支え、親の家が、我々の周りにはたくさんあるのです。

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2008年12月15日 (月)

私は今日も幸せだよ!

 友人の結婚式でのこと。ご来賓が祝辞の中で、夫婦を長く続ける秘訣を教えて下さいました。朝起きて顔を合わせたら、どちらからでもよいから「おはよう」と挨拶すること。喧嘩しているときは、背中を向けて寝ることもあるだろうけれど、翌朝目が覚めたら、「おはよう」の挨拶でリセットするのだ、と。
 素敵なアドバイスですね。挨拶なんて、するのが当たり前で、取るに足らない事のようにも思えますが、決しておろそかにできません。特に、家族や親友のような親しい間柄では、今さら恥ずかしいからと、声に出さないことも多いのではないでしょうか。お互いの気持ちは分かっているはずと、思い込んではいけません。気持ちは、声に出さないと伝わらない。きちんと声に出すいことで、相手とのコミュニケーションを深めるのはとっても大事なことです。それに、「おはよう」と声に出すと、その声は相手だけでなく自分にも届きます。そう、「おはよう」の挨拶は、自分自身が、爽やかに朝を迎えるためでもあるのです。
 さて、私は、一度きりの人生、泣いて暮らすのではなく、笑って暮らしたいと考えています。でも頭では分かっていても、実行するのは意外と難しいもの。
 例えば、今日が久々の休日だとしましょう。仕事のことは忘れて思いっきり楽しめばよいはずなのに、私は、つい手帳を見てしまう。そして、明日からまた忙しいなぁと、忙しいスケジュールを考えて憂鬱になる。ついつい先のことを、思いわずらってしまうのです。これって、とてももったいないですよね。
 大事なのは、“今”を楽しむこと。先のことにばかりに気をとられていてはいけません。今まさに取り組んでいる、目の前の仕事や遊びを楽しむ。あなたも、そんな人生の達人になりたいと思いませんか?
 “今”を楽しむための、私なりの秘訣をお教えしましょう。朝起きたら、「おはよう」に続き、声を出してこう言うのです。「私は今日も幸せだよ!」と。 

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2008年12月12日 (金)

ぜひご覧下さい。

① 本日より「京都・嵐山花灯路」がはじまります。私の出瓶は、12/12~16、二尊院前で、観覧は無料。ライトアップは17:00~20:30です。
② 本日12/12付の朝日新聞夕刊(東京本社版)に「贈り物」に関する取材記事が掲載予定。
③ 12/17、NHK教育テレビ「おしゃれ工房」で、家庭で簡単にできる正月花を指導します。
④ 現在発売中の「サライ」2008年24号に家元の正月支度が紹介されています。

http://www.kadou.net/news/index.php?act=dtl&id=16
http://www.kadou.net/news/index.php?act=dtl&id=18

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盆栽といけばな

 あるフォーラムで、盆栽美術家の方とご一緒する機会がありました。
 お話を伺うと、いけばなと盆栽はかなり似ているようです。
 例えば、正面性。いけばなも盆栽も、床の間に置き、正面から鑑賞します。360度から鑑賞するフラワーアレンジメントとは異なり、視点が定まるので、正面に特化したデザインが可能となります。
 また、人の手を加えて、新たな美を演出する、という手法もよく似ています。木の伸びる力を大切にしながら、職人が手を加えることによって、より自然に、より力強く見せる。そして、植物を長生きさせるのです。
 そうそう、三角形のデザインも同じです。いけばなも盆栽も、三角形を意識すると美しく見えます。
 ただ、いけばなでは、枝先2ヶ所と足もと(花器の挿し口)を結んで三角形なのに対し、盆栽では、枝先3ヶ所を結んで三角形。なぜ足もとではなく、枝先だけを結ぶのでしょうね。その答えは明快でした。
 盆栽では、立ち上がる幹の部分と葉生の部分を別々に鑑賞します。老と若の対比を楽しむのです。これは、樹齢千年の松といったように、とてつもない時間を経た植物を鑑賞することができる、盆栽ならではの魅力ですね。盆栽では、この葉生の部分が三角形におさまるようにするので、足もとは関係ないというわけです。
 老と若の対比を楽しむ。そんな盆栽ならではの魅力を、いけばなに取り入れてみたいものです。

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2008年12月10日 (水)

ネイルサロン

従姉妹が、ネイルサロンを始めました。未生会館にて格安でご利用いただけますので、ぜひご活用下さい。
http://22.xmbs.jp/maya0410/
http://www.kadou.net/touch/map.html

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2008年12月 2日 (火)

人間関係はきれいごとでは済まされない

 仕事をしているといろいろと辛いことがあります。思うようにはかどらずイライラしたり、忙しすぎて休日返上で働かなくてはいけなかったり…。でも、最も辛いのは、人間関係がうまくいかない時。
 職場の同僚と、うまが合わない。なんとか仲良くなろうと声をかけるのだけれど、気のない返事をされる。
 皆さん、そんな経験、ありませんか?
 私の持論は、性善説。だから、たとえ苦手な人でも、きっと素敵だなと感じられる所、尊敬できる所があると信じたい。
 でも、世の中にはいろんな人間がいます。時には、耐えがたい仕打ちを受けることも。
 「努力してもどうしても仲良くなれないのだけれど、私が悪いのでしょうか?」
 先日、そんな相談を受けました。 
 いえ、相手の長所を見つけられない自分を責める必要はありません。
 鏡リュージさんから頂いたご著書『神々の物語 心の成長を導く教え』の中には、神話が物語るこんな教訓が書かれています。
 「誰しも、出会う人すべてが親切で自分を好きになってくれるという理想を持っているが、この世界には愛すべき人もいれば好ましくない人もいる。他人の不幸を願う人々を遠ざけるためには断固とした態度をとるべきだ」と。
 まずは、相手の長所を見つけようとせいいっぱい努力しましょう。でも、どれだけ頑張っても、それでも無理なら、きっぱりと拒絶すればよいのです。 

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