黒壁の街、長浜
湖北、長浜に行ってきました。目的は、明治期の建築「慶雲館」で開催されている長浜盆梅展。樹齢400年の古木から、高さ3m近くある巨木まで、たくさんの梅が私たちを迎えてくれました。以前、このブログで書いた盆栽美術家のアドバイスにしたがって、立ち上がる幹の「老」と葉生の「若」を見比べながら、咲き誇る梅の香りを楽しみました。300鉢ある手持ちの盆梅の中から、梅の開花時期に合わせ、順に入れ替えて展示されるため、お好きな方は、期間中3回以上足を運ばれるんですって。
再認識したのは、背景の重要性。同じような盆梅でも、背景がガラス戸やふすまの場合は、どうしても見劣りします。ガラス戸の向こうに見える景色やふすまの縁が気になって、視点が定まらず、盆梅に集中できないのです。それに比べて床の間の効果は、秀逸。特に盆梅が引き立っていたのは、淡桃色の床の間。その床の間を背景にした作品は、群を抜いて見事に際立っていました。いけばなでも、作品だけでなく、背景にもこだわらなくてはならないのだと改めて教わりました。
さて、長浜の街には、盆梅展のほかにも、「長浜城」、日本最古の駅舎である「旧長浜駅舎」、伏見城の遺構と伝えられる「大通寺」など、見所がいっぱい。昼食は、雑誌に載っていたイタリアンで。中心街から少しはずれにある打ちっぱなしのコンクリートのモダンな建物で、美味しいパスタを堪能しました。
中でも、私が特に感心したのは、「黒壁スクエア」と名付けられた一角です。江戸末期の町家をリノベした黒壁美術館(展示品の中では、エミール・ガレの鍔文花器が秀逸でした)や黒壁銀行の愛称で親しまれた黒塗りの明治建築をリノベした黒壁ガラス館を中心に、ガラス小物を扱ったのショップがたくさん並んでいます。私も思わず、ガラス花器を購入してしまいました。黒壁を残した統一感のある落ち着いた街並みとガラス芸術を前面に出したおしゃれな街づくりは、長浜の都市格の向上に貢献しています。黒壁の街づくりが成功し、今では、全国からたくさんの方が視察に訪れるそうです。
盆梅展を目当てに行った長浜でしたが、たくさんの魅力に溢れる素敵な街でした。



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