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2010年4月

2010年4月30日 (金)

野山をいける

 明日から京都駅前の梅小路公園「朱雀の庭」で、大作いけばなを披露します。この「朱雀の庭」は、JR梅小路蒸気機関車館のお隣にある池泉回遊式の庭園。
 今回のテーマは「野山をいける」。京都は三山に囲まれており、どこにいても山に守られているように感じられますが、山間部と都市部の交流は、意外と少ないもの。皆さんに、山の自然をもっと身近に感じていただこうという試みです。
 私は、庭園の中心にある池の中に、御座船や御所車をモチーフにした花器を配置し、いけあげる予定です。まずは、明日の早朝、山に入って、藤や楓、山桜など、山の木を切り出します。そして、午後から朱雀の庭で、その花木をいけあげていきます。
 明日は、普段、ご覧いただけないいけ込み風景も公開。身長を越す大きな作品ですから、鋸や釘・金槌、針金を使っての作業です。また、大作を3点いけあげますから、いけ込み時間も5~6時間の予定。ずっとご覧頂くのはたいへんだと思いますが、少しいけ込み風景をのぞいてみて下さい。
 また、いけあげた作品は、5月2日~3日の二日間、梅小路公園「朱雀の庭」で展示します。 

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2010年4月29日 (木)

長谷川等伯

 京都国立博物館で開催されている特別展「長谷川等伯」に行ってきました。入場制限で120分待ちも当たり前という人気ぶり。美術展離れが叫ばれている中で、珍しい盛況です。待ちたくないなら、遅い時間帯がおすすめ。朝から行列は絶えませんが、閉館前に駆け込めば、それほど待たずに入館できます。
 豊臣秀吉・千利休らを魅了し、絵画の黄金期“桃山”を駆けのぼった絵師、長谷川等伯。肖像画、金碧障壁画、水墨画を次々と手がけ、時代の牽引者となりました。
 国宝3点、重要文化財30点を含むこの展覧会の一番人気は、やはり、国宝「松林図屏風」でしょう。墨の濃淡と余白の妙は見事で、水墨画の最高峰と称えられるのも頷けます。先立った後継者の冥福を祈るために描いた縦10m×横6mにおよぶ「仏涅槃図」に圧倒され、繊細な筆致で柔らかい毛並みの猿を描いた「枯木猿猴図」の愛らしさに思わず笑みがこぼれます。
 中でも、私が最も気に入ったのは、秀吉の命を受けて描いた智積院の「楓図壁貼付」。左右に枝を伸ばした楓の古木の力強い枝ぶりに見とれてしまい、隣に並べられた同じく国宝の「松に秋草図屏風」が霞んで見えるほど。等伯は、植物の雄雄しい生命力を存分に引き出し、観る者に力を与えてくれます。
 「楓図壁貼付」は絵画ですから、もちろん、いけばなとは手法が異なりますが、この作品が「植物の生命力を引き出し、鑑賞者に伝えている」点は、いけばなと共通しています。花の生命力をしっかりと引き出し、鑑賞者に伝える…。そんな華道家の仕事は、絵画に劣らず、とても魅力的ですね。等伯のように豪放な表現は難しいかもしれませんが、我々には生きた植物を扱えるという利点があります。これからも植物の力を借りて、その生命力をしっかりと描き出していきたいものです。

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2010年4月21日 (水)

第61回華道京展

 今年も華道京展の季節がやってきました。4/22(木)~4/27(火)、大丸ミュージアムKYOTO(大丸京都店6F)にて。京都いけばな協会所属の35流派によるいけばな展で、諸流合同のいけばな展としては、日本で最古の歴史を誇ります。各流派のお家元ならびに高弟の先生方による趣向を凝らした作品をお楽しみ下さい。
 私は通期の出瓶、流派席は前期・後期で作品が変わります。私は、4/25(日)の14:00~16:40は、会場にいる予定ですので、ぜひお声がけ下さい。なお、前売券のお問い合わせは家元事務局までお願いいたします。

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2010年4月12日 (月)

新年度

 コメンテーターを務めさせていただいていたKBS京都ラジオの番組が3月で終了しました。2005年度の塩見祐子さんの番組を担当させていただいてから、2006~2008年度には村上祐子さん、2009年度にも平野智美さんの番組と、早5年の年月が過ぎたのですから、感慨を覚えます。
 さて、2010年度からは、KBS京都テレビの方でお世話になることになりました。「ぽじポジたまご」という情報バラエティ。私は第2、第4月曜日に出演し、「花のある暮らし」と題し、華道家の目を通して、様々な分野のお話をさせていただきます。
 そして、今日がその初回。司会の大浦理子さん、山田かつろうさんと和やかにお話させていただきました。新年度のスタートにあたり、心機一転して、いけばなの普及に邁進します。

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